なにか書く

なにを書くかは決めていない

ロン毛の切れ長イケメンがスキンヘッドのガチムチおっさんになっていたという話

先日、深夜に寝つけず普段はあまり見ないFacebookを徘徊していると、InMeデイブ・マクファーソンFacebookライブで弾き語りをしていました。偶然久しぶりに見ることができて嬉しい反面、視聴者数がかなり少なく複雑な気持ちにもなりました。

 

2000年代前半はロックンロール・リバイバルなどと言われる流れの中で、The MusicやThe Libertinesを筆頭にUKロックが元気な時期でしたが(私はThe Coralが好きでした)、そんな最中の2003年にInMeは"Overgrown Eden"でデビュー。その前年に1枚目のシングルとして"Underdose"、2枚目として"Firefly"(前掲動画)をリリースしました。

当時の私は、正直、この2曲をそれほど気に入ってはいませんでした。InMeの特徴の1つはボーカルのデイブ・マクファーソンの声だと思いますが、それにあまりしっくりきていなかったのだと思います。しかし、翌年、"Crushed Like Fruit"(後掲動画)を3枚目のシングルとしてリリースすると、一気にハマってしまいました。今ではall-time favoriteなバンドの1つです。

2年後の2005年にはセカンドアルバム"White Butterfly"をV2レコーズからリリース。これが結構な名盤でしたが、V2レコーズとの関係はそれで終わり、グラファイト・レコーズというおそらくかなり小規模なレーベルへと移ります。この少し後から、InMeやデイブはPledgeMusicを用いたクラウドファンディングによるCD製作に乗り出します。

この間、なにがあったのかはわかりませんが、少なくとも2012年に出された"The Pride"は、グラファイトからのリリースですがクラウドファンディングにより得られた資金に基づいて製作されています。また、InMeだけでなく、これは私も参加しましたが、デイブや弟のグレッグの別バンドであるCentiment(後掲動画)も、またデイブのソロでもクラウドファンディングを利用しているはずです。デイブはこうした音楽活動をDIY musicと呼んでいるそうです

最近、このようにクラウドファンディングでファンから資金を得てCDを製作する例が散見されます。最近の例では、同じくイギリス出身のメタルバンドWhile She Sleepsもレコード会社を離れ、PledgeMusicを用いたクラウドファンディングを行っていました。"You Are We"という彼らのアルバムタイトルも表していますが、こうして以前よりも多様で、よりダイレクトな形でのバンドとファンの結びつきにより、音楽活動を継続していけるというのは素晴らしいことと思います。今後はそれがどれだけ続いていくか、続けていけるかが気になるところです。

InMeは1996年結成なので結成20年を超えたわけですが、そもそもが若くして結成しデビューしたバンドなので、まだ30代半ばです。上の動画を見てもらえればわかりますが、デビューしたときのInMe(というかデイブ)は結構目つきが鋭く、髪も長く、ほっそりしてるけどなかなか迫力があったんですよね。それが今ではスキンヘッドで体格もがっしりしていて、違う意味で迫力が出てきました。時の経過を感じます。とはいえまだまだ若いですので、細々とか派手にかはわかりませんが、今後も頑張ってもらいたいところです。