特別展「仏像 中国・日本」
今日は大阪市立美術館の特別展「仏像 中国・日本—中国彫刻2000年と日本・北魏仏から遣唐使そしてマリア観音へ」を見にいってきました。もともと仏教には多少興味があったのですが、興味を持っていたのはいわゆる原始仏教だったので、仏像についてはまるで無知。一応、昔古本屋で買って積んだままになっていた梅原猛『仏像のこころ』だけ読んで向かいました(それなりに役立ったかな?)。
大阪市立美術館に行ったのはたぶん20年ぶりとかかもしれません。美術館自体かなり久しぶりでした。今回行ったきっかけは電車内で広告を見たことでしたが、橋本麻里さんのトークイベントが行われるというのが決定打でした。今日の14時から15時半まで1時間半、いろいろな話を聞かせてもらいました。仏像はもちろん美術一般や歴史についてもまったく疎いので勉強になりました。いろいろ読まないとなと知識欲が湧くイベントでした。
展示の感想をまとめるのは非常に難しいですが、そもそもこれだけの仏像を間近でまじまじと観察するのははじめてだったので、いろいろな発見や驚きがありました。まず登場する「銀製 男子立像」からして驚きですが、南北朝時代などに作られた石造の仏像が非常に精巧で緻密に作り込まれていることが特に印象的でした。日本では木造の方が好まれるそうですが、私は石造の方が心惹かれました。
重要文化財 木造 観音菩薩坐像 [楊貴妃観音] 南宋時代 京都・泉涌寺 ー展示風景ー pic.twitter.com/2Fwe0cKBSb
— 特別展 「 仏像 中国・日本 」 大阪市立美術館 (@butuzo1012) October 16, 2019
やはり目を引いたのは「楊貴妃観音」ですかね。狙ったわけではありませんが明日までの展示とのことで、ちょうど見られてよかったです。マリア観音も何点か展示されており、マリア観音には以前から少し興味はあったものの、はじめて実物を見ることができました。多くが白磁製で、独特な趣きがありました。また、最後の方に展示されていた「迦樓羅立像(烏将軍)」は、そのバックストーリーを含めておもしろかったです。図録も購入したのでまた見返します。
最近仕事以外でどこかに行くことがほとんどなく、つい出不精になっていたので、たまにはこういうところに行って(自分にとって)新しいものに触れるのもいいですね。気分転換になれば。