なにか書く

なにを書くかは決めていない

2018夏アニメの感想

すでに秋アニメも放送開始していますが、ようやく夏アニメをすべて見終わりました。今期は全13話の作品があったり10話の作品があったり11話でもう1話をAmazonで配信という作品があったり、様々でしたね。総合的にはまあまあ悪くないシーズンだったと言えます。ここでは、「とてもよい」「よい」「普通」「切った」に分けて振り返ります。

 

【とてもよい】はるかなレシーブ

今期の個人的トップは「はるかなレシーブ」でした。トータルして考えるとわかりやすい作品でしたね。絵はめちゃくちゃ綺麗、キャラはかわいい、コメディ部分もあり、そして熱い。私はスポーツものをあまり好んで見ないですが、とてもバランスがよく楽しい、特にケチのつけるところがない作品でした。安定感抜群。後述のように、曲もよかったです。今期で唯一購入しました。劇中音楽についても、特に最終話なんかはその使い方の緩急が非常によかったです。次に挙げる「邪神ちゃんドロップキック」とどちらがよいか悩みましたが、「はるかなレシーブ」は終わり方がとてもよく、気持ちよく終わった作品はやはり読後感ならぬ視後感もとてもよいので、やはりトップはこっちだなと結論づけました。

キャスト陣はほぼはじめましての方ばかり。声だけで特に目(耳?)に留まった人はいませんでしたが、紅愛役の種﨑敦美さんは、印象的にはむしろ妹の方が近いんじゃないかと思い、最初は少し驚きました。中の人的には、本作のインタビュー記事でメイン2人の顔をはじめて見ましたが、優木かなさんは遥さながらに身長が高く(さすがに遥ほどではないですが)、綺麗な方で結構好みです。動いているところはまだ見たことありませんが。

 

【とてもよい】邪神ちゃんドロップキック

続いては「邪神ちゃんドロップキック」です。僅差で2位。下半身が蛇の悪魔が地上に召喚されて自分を召喚した女をしばこうとするも返り討ちにされるというお話で、本当に毎回そんな展開なので、合わなければつまらないと思います。私はハマったのでゲラゲラ笑いました。今期は「あそびあそばせ」というとても評判のよいコメディ作品がある中で、この作品の方をより評価する人はあまりいないと思いますが、私のセンスが悪いのか、逆に「あそびあそばせ」はいまいちハマらず、こっちにどんハマりしました。世界観やキャラクターの説明をすっ飛ばしてストーリーがはじまったので、第1話を見たときは先行きが不安でしたが、設定がわかってからは尻上がり的によくなっていき、最後はこの位置に。この作品は、円盤はAmazonのみで販売、12話もAmazonのみで配信と、えらくAmazonと密接につながっていますが、どういう立ち位置なんでしょうね。また、公式サイトに「商品化のお問い合わせはこちら」といってau one netのメールアドレスを掲載しているのはちょっと驚きました。手作りかよ。

こちらもキャスト陣は初見ばかり。やはり印象に残っているのは邪神ちゃん役の鈴木愛奈さんと、ゆりね役の大森日雅さん。特に鈴木さんはよかったですね。「あそびあそばせ」ほどではなくとも、邪神ちゃんも相当いろんな声を出さないといけない役でしたが、全然違和感がなく、とてもよかったです。

 

【とてもよい】はたらく細胞

3番手は「はたらく細胞」です。発想の勝利。今期の中では最も話題作だったのではないかと思います。おそらく多くの視聴者と同様、私も血小板ちゃん(CV:長縄まりあ)にやられました。しかし、血小板ちゃんが活躍した第2話でグッと引き込まれたものの、中だるみした印象もありました。インフォーマティブな作品ではありますが、ほとんど一時停止を前提としているような説明の出し方をしていたりしたのは気になりました(そうするしかなかったのかもしれませんが)。そういう意味では、漫画で読む方が適当なのかもしれません。ただ、最後の赤血球(CV:花澤香菜)の活躍は熱い展開でした。ちゃんとシリアス展開だけで終わらせないところも好評価です。

キャスト的には、やはりまず長縄さんでしょう。中間評価でも書きましたが、こういう役やらせるとほんと抜群ですね。他にも名だたる声優陣が名を連ねています。白血球役の前野智昭さんは、以前は「ブレンド・S」で見ましたが、そう考えると幅が広いですね。

 

【とてもよい】すのはら荘の管理人さん

「とてもよい」の最後は「すのはら荘の管理人さん」です。安定感がありました。内容は特にないただのおねショタ作品ですが、まず管理人さん(CV:佐藤利奈)のキャストの人選の時点で勝利しているという感じがします。どんな身体してんねんという非現実性を感じつつも、そもそもストーリー自体が非現実的なのでそれを言うのもアホらしいという。私はなにか深みがあるというよりも気楽に見られる作品が好きなので、そういう意味ではとてもよい作品でした。

キャスト的には、先に挙げた佐藤利奈さんがよかったのはもちろんですが、一番よかったのは会長(CV:高森奈津美)ですね。絵もかわいかったです。最終話でのあっくん(CV:喜多村英梨)との絡みは激アツでした。佐藤さんも高森さんもいろいろな作品でちょこちょこ見てはいますが、はっきりしっかり意識してメインとして見たのははじめてな気がします。とてもよかったです。佐倉綾音さんのビッチ役というのも趣きがありました。

 

【よい】Back Street Girls -ゴクドルズ-

やらかしヤクザがタイで性転換手術をしてアイドルになるという設定からしてぶっ飛んだ作品。全10話と短い作品でしたが、インパクトは十分。そこまで大笑いするほどかといえばそうでもなかったですが、やっぱり設定の勝利というか、1キャラで男女の使い分けをするだけでもおもしろかったです。

キャストは小野大輔さん(山本健太郎役)と赤尾ひかるさん(チカ役)を除いてほぼ初見だと思いますが、赤尾さんはやっぱりいいですね。本当になぜここまで機会に恵まれなかったのかと思ってしまいます。女性キャストによるOP曲には実写MVが制作されていますが、貫井柚佳さん(アイリ役)がかわいいなと思いました。これが初メインでしょうか。途中からリナ役で高橋未奈美さんが出演されたのは、たかみなファンとしては歓喜でした。

 

【普通】アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 3rd SEASON

ここからは「普通」。こちらはおなじみのシリーズです。評価が難しいところですが、まあ普通に悪くなかったけど別に飛び抜けて良くもなかったということで、この位置に。自分の好きなキャラが出てきたら燃えますね。

 

【普通】ちおちゃんの通学路

「中の下」の女、ちおちゃんが通学中に経験するあれこれの話。「エクストリーム登校コメディ」を銘打った作品です。PVを見てどんなカオスなストーリーが展開されるんだろうと期待しましたが、実際はじまってみるとそこまででもないなという感じで、その意味ではややインパクトに欠けました。ただ、絵はよかったですし、ちおちゃん役の大空直美さんの演技もよく、中盤あたりからおもしろくなっていきました。本渡楓さん演じる雪もいいアクセントになっており、本作では最も好きなキャラでした。ニコ生での実写版まななっちおには爆笑しました。

 

【普通】あそびあそばせ

ぱっと見普通にかわいいJK3人が「遊び人研究会」を結成してめちゃくちゃやる作品。めっちゃ評価が高いと思いますが、私にはあまり刺さりませんでした。意図はわかるけど笑えないといった感じでしょうか。そもそも論としてまず絵があまり好みではなかったというのがあります(などと言いながら今日ジーストアの「あそびあそばせ展」に行ってきましたが)。小原好美さんが香純役として出演。小原さんファン的には結構いろいろ際どいこと言わされてたなーという作品でした。ご本人はそれをわかった上で役をとりにいったので全然なんとも思っていないみたいなことをラジオでおっしゃっていましたが。キャラ的にはオリヴィアが好きです。

 

【普通】あっくんとカノジョ

2クールものの2クール目。超絶口が悪いけど裏では萌えまくっているあっくんとその彼女のんたんを中心とした話です。5分作品で後からdアニメストアでまとめて見ましたが、サクサク見られました。ただ、正直2クール目に入るとかなりだれた印象を持ちました。そういう意味では、悪くはなかったですが、1クールでよかったんじゃないかと思いました。

 

【普通】はねバド!

今期の個人的最下位は「はねバド!」でした。絵はよかったです。めちゃくちゃよかったです。よすぎて最後の方は顔が変わりすぎていて誰かわからないぐらいでした。はじまった当初は絵の綺麗さから期待大だったのが、主人公の綾乃(CV:大和田仁美)が闇落ちして深みもなにもないただただ性格が悪いだけのキャラになり、一気に見れない作品になってしまいました。見ましたけど。他のキャラも無駄に個性が強く、かと思ったらご都合主義的に転向したりで、消化しきれませんでした。ただでさえ冷めていたのに、最終話の文字演出でさらに白けてしまいました。いろいろな意味で残念な結果となりました。

 

切った

今期は以下の3作品を切りました。「ヤマノススメ サードシーズン」に至っては1話も見ずに切ってしまいました。録画はしていたんですけどね。

 

OP・ED曲

最後に、今期の作品のOP・ED曲の中から気に入ったものをピックアップしておきます。今期の楽曲で最も好きだったのは「はるかなレシーブ」のED。上述のとおり、今期唯一購入した楽曲です。劇中でも多く使われたカップリングの「ワクワクシークヮーサー」も耳に残る曲です(OPでもEDでもありませんが)。

放送前に知ってびっくりしたのが「あそびあそばせ」のEDでした。メタルファン的には、おいおいIkepyまじかよといった感じで。実際聴いてみると結構形になっていてよかったですが、ギターソロ前の展開はうまく成立していないんじゃないかと思いました。アニソンへのメタル的アプローチというのはそれほど珍しくないと思いますが、今期では「邪神ちゃんドロップキック」もそうでしたね。こちらは公式が15分間の作業用動画をアップするというまさかの試みもおもしろかったです。「はねバド!」のOPも印象的な明るさのある楽曲でした。

 

大空 遥(CV:優木かな)、比嘉かなた(CV:宮下早紀)、トーマス・紅愛(CV:種﨑敦美)、トーマス・恵美理(CV:末柄里恵) - Wish me luck!!!!(「はるかなレシーブ」ED)

 

大城あかり(CV:木村千咲) - ワクワクシークヮーサー(「はるかなレシーブ」挿入歌)

 

本田華子(CV:木野日菜)、オリヴィア(CV:⻑江里加)、野村香純(CV:小原好美) feat. Ikepy (Her Name in Blood) & KSKN (FOAD) - インキャインパルス(「あそびあそばせ」ED)

 

邪神☆ガールズ - あの娘にドロップキック(「邪神ちゃんドロップキック」OP)

 

YURiKA - ふたりの羽根(「はねバド!」OP)